タイルのセーター 作り方(日本語)Tiled Sweater

英語圏でBlock stitchと呼ばれる編み方を使い、かぎ針編みのセーターを作りました。数年前に始めてしばらく作りかけで放置してしまっていたのですが、先日久しぶりに引っ張り出してみたら「タイル柄じゃん!」となり、イメージがまとまったのでぱぱっと仕上げました。

こういうタイルのイメージ。画像はpixabayより

ブロックステッチの模様がタイルに見えたことで、海沿いにある、壁が左官仕上げで素焼きの瓦が乗っているおうち……という風にイメージが膨らみまして、こうなりました。

お家のイメージはこんな感じ。画像はpixabayより
エジングに左官仕上げと瓦屋根のイメージが乗っています

もともとは難しいステッチではありませんし、ぐるぐる編んでいくだけなので、以下に簡単に作り方をまとめました。よろしければどうぞ!

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材料・道具

好きな糸で作れます。見本は長編み部分を丸安毛糸さんのセールで買った極太(かぎ針10/0号)、細編み部分を元廣のウルグアイウール合太(かぎ針5/0号)で編みました。できあがり重さは422gでした。

長編み部分に使った糸はこのとき↓に買ったもの。5年前でした。

糸の太さのバランスを変える場合は細編みの段の鎖編みの数を長編みの幅にあうように調節してください。たとえば全部同じ糸で編む場合、鎖編みは3目でOKです。


元廣のはいただきものなので詳細がよくわからないのですが、おそらくパンドラハウス用のOEMだと思います。

スワッチ

どんな糸でも編めるパターンなので、ゲージをとるためにスワッチは必ず編んでください。

作り目は4の倍数。1段目は3目で立ち上がり、1目飛ばして長編み3目と鎖1目、を繰り返します。

2段目は細編みの段。鎖1目を束に拾い細編み、鎖4目で長編みを飛ばして次の鎖1目へ、を繰り返します。

今回はずっと表を見てぐるぐる編みましたが、往復編みで編むこともできます。

12目×8段ほど編んでゲージをとります。

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編み方はすべてボトムアップ(下から上に編んでいく)。まずは袖から編みはじめることをおすすめします。ゲージをとっても実際に編んでみると印象が変わることがあるので、編む面積が少ないもののほうがほどくダメージが少ないです(そんな理由……)。

見本は作り目48目で編んでいます。

毎段糸を切っていると大変なので、長編み部分(奇数段)は毎回編みはじめを鎖3目で立ち上がるようにして糸を切らずに進めています。細編み部分(偶数段)は毎回糸を切り、糸端を編みくるみながら進みます。

手首から脇の下までの長さが編めたら終わりにします。偶数段で終わってください。最後の段だけは糸をつける位置を奇数段の立ち上がりのすぐ近くにしておいてください(理由はあとで説明します)

2本編んだら次は身頃です。

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身頃

身頃は作り目144目で始めました。

偶数段を複数色で編む場合は袖と身頃で色をあわせたくなります(ひとつ前の画像がわかりやすいのです)。先に袖を編んでおくと身頃を何色で終わらせればいいのかが簡単にわかるので便利。

見本は身頃のほうが8段(4色の繰り返し1回分)短く、かつすそに極太で編む段を2段追加している塩梅です。

身頃は編み終わっても奇数段の糸を切らないで次に進んでください。

身頃と袖をつなげる

袖の最後の段の引き抜きを一回ほどき、身頃の脇の下に当たる細編みとまとめてもう一度引き抜きます。このとき引き抜きの場所が袖の立ち上がり近くになっていると、ちょっと目立つが脇の下のラインに入って隠れます。

続いて奇数段を編みはじめます。見頃から始めて袖も一続きに編んでいきます。

脇のところで減らし目をします。身頃の一番脇側と、袖の一番脇側、2回を長編み3目のかわりに長編み3目一度。3目一度の間には鎖編みをいれません。前と後ろ、左と右でこれが計4回あります。ほかのところは普通にぐるっと編んでいきます。

奇数段では長編み3目一度2個の両脇にある鎖の束を拾い、細編み2目一度を編みます。これで模様の繰り返し2回分が減らし目されたことになります。次の段では細編み2目一度の両脇にあたる長編み部分を3目一度にします。あとは首あきが好みの大きさになるまで繰り返します。

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首あき

最終段階の3段手前で試着してみたところ。ボートネック風がよければこれも全然あり。

上が前、下が後ろです。赤丸が減らし目にしなかったところ。

今回はクルーネック風の首あきにしたかったので、最後の奇数段では後ろ側の長編み3目一度をせずに編みました。これによって首あきの形が変わります。やり過ぎると肩回りが必要以上に立体的になってしまうのでご注意ください。

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エジング

最後の奇数段を編み終わったらエジングをします。これはしなくてもいいですし、違う編み方を使ってもよいと思います。

偶数段と同じ感覚で鎖の束に細編み→長編み3目に向こう(後ろ)半目のみ拾う細編み3目、束に細編み、鎖4目。

鎖を最初の細編みに表を向いたまま引き抜き(ちょっと引き抜く糸がねじれる感覚になります)、立ち上がりをつけずに中長編みを束に7目。

そのまま隣の長編み3目半目に細編み3目。束に細編みを編んで……と繰り返します。次に細編みに引き抜くときは、中長編みの後ろから針を入れて拾うようにします。

でき上がったエジング。今回は海沿いにある家で、床はタイル貼り……というコンセプトでセーターを編んだので、エジングは左官仕上げの壁とか素焼きの瓦屋根とかのイメージになっています。このイメージは違う色のセーターには合わないと思うので、お好みのエジングをしてみてください。

あとは糸始末をしてできあがり! お疲れさまでした。

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