
モリーフラワーのモチーフを使ってセーターを編みました。普通は平らにつなげて円座にしたり、ブランケットにしたりするモリーフラワー。(モリーフラワーの編み方については後述しますね)

これでお洋服を作ったらかわいいよなあと以前から思っていたのですが、今回とうとうやってみました!

モリーフラワーはよく針と糸で縫いつないでいるのを見かけるのですが、糸始末も大変だし、強度にもやや不安が残るし、あまりやりたい手法ではありません。というわけで、裏側から編みつなぐ方式で作りました!
この記事前半では花畑プルのおおまかな作り方をお伝えしています。前半を読むだけでもセーターのおおまかな形がつくれます。
そして後半ではもう少し細かい部分をお伝えしています。具体的には、どういう考え方でモチーフをつないでいくとセーターになるのか(サイズを変えてみたいときにはどうしたらよいか)、すそリブはどうやって編んでいくか、です。後半はcodocで記事を購入していただくか、piggiesagogoのパターンサブスクリプションにご加入いただくとご覧いただけます!

こちらがすそリブ。編みつないでいくだけでもセーターの形になりますが、今回はよりニットウェアっぽくするためにリブもかぎ針で編みました。
それでは作り方です!
今回使ったモリーフラワーのサイズとセーターの寸法、材料と道具など
モリーフラワー:直径8.5cmほど
セーターの寸法:着丈68cm 身幅55cm 袖丈(首ぐりからの長さ)79cm
使用かぎ針は10/0号(6mm)。オーバーサイズで作ったせいもあるのですが、仕上がりで940gとまあまあ重くなってしまったのが反省点です。もう少し大きいサイズの針で編んでもよかったかもしれません(着ていてそんなに重たい感じはしませんが)。

あと、モチーフが大きいと花びらと花びらの間がかなり広くなってしまい、そこそこ透け感が出ます。号数をあげるともっとレーシーになっちゃうかも。このへんは好みの問題ですが……。
使用糸はいただきものの工業糸。花びらに使った単糸のスラブ糸はもしかしたらイタリアPinori Filati社のものかもしれません。いいやつ(たぶん)をたんまり使ってしまいました。
モリーフラワーの編み方
編み図 凡例

編み図

一般的なモリーフラワーは花びらの部分を中長編みの玉編みで編みます。今回はもうちょっとボリューム感を出したかったので長編み5目の玉編みにしました。ここはお好みで変えてしまってよいと思います!
セーターの設計図

こちらがセーターの設計図。前・後ろ身頃と袖をそれぞれ別々につないで作り、最後にガっと組み合わせます。この設計図だと脇の下だけちょっと花びらがあまります。適当につないじゃうか、ちょっとモチーフの数を変えてみるかしてみてください。
組み立ての順番
順番は何でもよいのですが、今回は最初に六角形のパーツ(見頃のグレーの部分)を編みました。このやり方をすると最初に身幅が決まります。六角形の幅の部分がそのまま身幅になります。そこから「首回りをどのくらい詰めるか」「丈を伸ばすか」などを後から考えることができます。つまり行き当たりばったりで編み始めるのに便利なんです! 実際、身頃のうち濃いピンク色の部分は行き当たりばったりで付け加えたものです。
つなぎ方の順番

つなぎ方もなんだってよいです。ただ、どうしても後から糸始末が発生してしまうので、できるだけつなぎ終わりがすそ(あとからリブを編む場所)に来るようにしておくと楽だと思います。水色の線で一例を示しておきました。
ちなみにモチーフは裏からつなぎますので、この図の通りに全部裏からつないで最後に表にひっくり返すようにすると混乱しないと思います。
つなぎ方(動画)
裏から編みつなぐ方法を動画にしました。「細編みひとつでつなぎ、鎖3目で次の目まで移動」が基本です。花びらが3つつき合わさる部分は最初に編みつないだ細編みの足を拾い、3つ目の花びらをつなぎます。
動画は六角形にぐるぐるつないでいますが、ジグザグにつなぐときも基本は同じです。進む向きにだけ注意してください。

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有料部分では以下の内容が読めます。よりくわしく作り方を解説しています。ただし、セーターを作るための完全な編み図はありません! ご自身で花畑プルを作るときに役立つ考え方やTIPsとしてご利用ください。
・違うサイズで作ってみる場合の考え方
・身頃に合わせて袖を決める
・身頃のパーツを足していく
・脇の下をきれいに収める方法
・色塗り用の白い六角形方眼
・リブの編み方(動画)