海外パターンレビュー、今回はちょっと大物に挑戦しました。
次なるパターンレビューはこの方にしました。
SNS有名ファミリーになっちゃってる感のある、lalylalandの住人こと、 @lalylaland さんの不思議なあみぐるみ。ちょっと大作な気はしてますが楽しみです。 pic.twitter.com/4dmNDbj1dA— piggiesagogo (@piggiesagogo) September 22, 2017
LalylalandことLalylalaのLydiaさんによる、不思議な生き物たち。
その中の「Carl the cactus」、カクタス(サボテン)のカールです。
下のリンクが公式サイト。EtsyとRavelryへのリンクがあります。
http://www.lalylala.com/portfolio/crochet-pattern-carl-the-cactus-2/
日本語で買いたい方は、Etsyのほうが便利ですね。ゲストアカウントでの購入もできます。
Lydiaさんのあみぐるみは、ざっくり2種類のシリーズとその他があります。
https://www.instagram.com/p/juPi7iwwsK
Carlを含む、頭が丸くて胴と手が長〜い(短足な)着ぐるみちゃんたちと、
とっても小さい(やっぱり短足な)「4 seasons special」というシリーズ。
そのほかに、
https://www.instagram.com/p/BNr7Mz-Da0N/
こんなクモさんもいたりして。
ちなみにLydiaさん、虫たちのあみぐるみ本が出版間近ですレビューを書いている間に発売されました。今Etsyのプレオーダーセールで注文すると、サイン本が買えるらしい!
こちらもカワイイですねー。
どのキャラクターも、Lalylalandという世界観がしっかり確立されていて、ああ、その世界の住人なんだなーという感じがしてすごく好きです。
ちなみに、Carlはバルコニー育ち、苦行僧のための必需品としてキャリアを積んでたんだけど、フリーハグイベントでだれもハグしてくれなくて、棘を毎日剃ることに決めてそのお仕事はチャラに。今はマーチングバンドのドラマーをやりながら、家業のピン製造業を継いでいるそうです。面白いバックストーリーがまたツボです。
というわけで、音楽家のCarl、せっかくなのでギターアンプの上で撮ってみました。セッションしたいね。
(でも、修行僧になんでサボテンが必要なんでしょう。修行の一環で自傷みたいなことをするのかな…?そちらの方面に明るくない&こわいのであまり想像したくないんですが、たしかにハグしてもらえないのはショックだったよね、Carl…棘なしサボテン、なかなか愉快な仲間です。)
というわけで前置きが長くなってしまいましたが、まずはまた総合評価から。
総合オススメ度 ★★★☆☆
(黒星が多いほどオススメ度が上がります)
難易度 ★★★★★
(黒星が多いほど難易度が上がります)
…すみません、個人的にはとってもお気に入りな作品なんですが、評価は辛めです。
ユニバーサルさ
・英語を読まないとパターンが理解できません
・とにかく目数と段数が多い・パーツも多くて工程が長い
・ワタ詰めが意外と難しい
・でも作品は販売可能です
と言うわけでポイントごとに見ていきましょう。
・英語を読まないとパターンが理解できません
うで?サボテンの枝の部分が編めました。ここの部分は、英語読まないとちょっとわかりにくいかも。 pic.twitter.com/wLfv50Jic4
— piggiesagogo (@piggiesagogo) October 4, 2017
ジョイントー。ここ、指示がちょっと????でした。これであってるのかわからないけどとりあえず編み続けちゃうよ! pic.twitter.com/7MBdf141L3
— piggiesagogo (@piggiesagogo) October 4, 2017
実況時もこんなことを買いていますが、細かいパーツを編んでいくときの指示が多いです。そこを読み飛ばすと、ちょっと編めないかなーと思うので、これは英語を読む根気をもって取り組まないといけないパターンですね。
ちなみに、英語を読んでも、ちょっと指示が????な部分はいくつかあったので、なんとなく「これで合っているのかな…」と不安になりながら編んでました。だいたいなんとかなったので、だいたい大丈夫だとは思います!(適当)
・とにかく目数と段数が多い・パーツも多くて工程が長い
あたまとからだをドッキング。細いから難しかったー…実は首を縫い合わせるの苦手なんです。できるだけ自分ではやらないようにしてるんですが… pic.twitter.com/NZ312r4kSq
— piggiesagogo (@piggiesagogo) October 10, 2017
目数が多くて段数が長いと、それだけ挫折率(飽きる率かもしれませんが)が上がっちゃいますよね、どうしても。
わたしも、早く完成形が見たい!と言う気持ちでわくわく編んではいたんですが、けっこう時間かかっちゃいました。
腕が編めました。左は色替えガタガタバージョン。右はパターンの指示にない工夫をしたバージョンです。 pic.twitter.com/P0U99yY9kx
— piggiesagogo (@piggiesagogo) October 9, 2017
特に、腕みたいに長〜いパーツを編み終わって、あともう一つ編まなきゃ!っていうときの、なんていうんだろう、ああ、もう一回頑張んなきゃな…みたいな感じ。編み始めると楽しいんだけど…みたいな。そういう虚脱感みたいなものには襲われやすいかもしれないです…
・ワタ詰めが意外と難しい
ご覧いただいてわかる通り、かなりシンプルな形のCarl。ただ、ボディと頭にはカッチカチにワタを詰めなくてはいけないので、編みながらのワタ詰めに意外と神経を使います!
というわけでパーツが全て編めました。次は組み立てです。頭はカッチカチにワタをつめてね!とのこと。
…編み終わりが狭いので、カッチカチに詰めるのけっこう難しいです。これから編む方には編みながらのワタ詰めをおすすめします… pic.twitter.com/mzQf9hjS7A
— piggiesagogo (@piggiesagogo) October 10, 2017
実は頭、一回うまく詰められなくて全部出してやり直しました…
これから作る方は、本当に編みながらちょっとずつ、しっかりカチカチに詰めていくことをオススメします!
ちなみに、Carlは頭がカチカチ、フードにもしっかりワタが入っているので、頭がかなり重たいです。なので、首の部分もしっかりワタを詰めないと、頭がグラグラしちゃいます。ただ、首が縫い合わせる部分なので、上手にカチカチに詰めるのが難しいんですよねー。わたしもいまいちうまくいきませんでした。その辺も含めて難易度高しくんです。
・でも作品は販売可能です
http://www.lalylala.com/yes-you-can-sell-dolls-made-from-lalylala-patterns/
ここはやっぱりいいところですよね。後ほど書きたいと思いますが、完成サイズがそこそこ大きい(30cm強)ので、完全に飾り物のドールとしての扱いになってしまうと思いますが、販売することが可能です。販売する方は、
「„This doll is handmade by …(enter your name here)… from a design and pattern by lalylala handmade – Lydia Tresselt, http://www.lalylala.com“」
という文章を必ずつけてください、というのがLydiaさんからのお願いです。
ということで、
使用糸・サイズ・そのほかポイントなどについて。
使用糸
わたしはいただきものの中細糸と、白い糸だけハマナカ コロポックルを使用し、3号かぎ針で編みました。
(毎度のことながらリンクはアフィリエイトです)
いただきものの中細糸は、もともと機械編み用に購入されていたようです。コロポックルとほとんど変わらないか、ちょっと太いくらいの糸。ブーツの部分のネイビーの糸だけはかなり細かった(ティノとあまり変わらなかったかも…)のですが、3号で編んでまあなんとかなりました。
Lydiaさんはドイツの方なので、指定糸もヨーロッパのものです。もともとの指定糸も中細程度、針も3号よりちょっと細い2mm指定でした。中細より細い糸を使うと、できあがりサイズがかなりでっかくなる&たくさん糸が必要になりそうです。
余談ですが、コロポックルであみぐるみを編むのが好きです。もともとソックヤーンなのでアクリルの強度もあるし、でもウールの温かみがあって。わたしも普段かなりカチカチにワタを詰めるほうなので、3号で編んで編み地が広がりにくいのも高ポイントです。全体的に杢がかった色合いになるのは好き嫌いあるかもしれませんが…
できあがりサイズ
指定糸で編んだときのできあがりサイズが32cm。わたしの編んだサイズは、お花の花弁部分まで含めて33cmで、ほとんど変わらない大きさになりました。
でもやっぱりけっこうでっかいですねー!とにかくワタを食います。他のパターンを購入して、何人(何匹…?)か並べたい欲もあるんですが、けっこうスペース取っちゃうな…どうしようかな…と悩み中です。(あと、自立しないので、飾るためにドールスタンドを買う予定。)
ドラムもけっこう細かいパーツが多いので、作るのはちょっと大変です。個人的には、この短い脚がぽてっとしていて可愛いなーとお気に入り。
俯きかげんで、なんとなーくぽつねんと立っているこの佇まいも好きです。でもそこまで寂しそうじゃないんですよね。何考えているのかよくわからない感じが、異界の生物っていう感じがします。
ちょっと作るのが大変&英語を読むのは必須なCarlですが、この雰囲気、好きっていう方も多いんじゃないでしょうか。冒頭でも言いましたがそこそこ大作なので、冬にのんびりと編むプロジェクトに、いかがでしょう。
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コメント
[…] が、よくよく思い出してみれば、以前パターンレビューしたStufftheBodyさんのGusや、LalylalaさんのCarlなども、編みながら目をつける指示があったんでした。完全に読み飛ばしていました。 […]