今回はアメリカ在住のデザイナーさん、ONE DOG WOOFのChiweiさんが昨年発表した無料パターン、「Baby Humpback Whale」を編んでみました。
Humpback Whaleは日本語ではザトウクジラ。ザトウクジラの赤ちゃんということで、編んでるだけで優しい気持ちになれそうなあみぐるみです。
サイト上で発表された無料パターンです。下記のページに掲載されています。
http://www.1dogwoof.com/humpback-whale-crochet-pattern/
最初にパターンについて色々と説明があり、後半からパターンが始まります。
ちなみに、これ今年話題になっていたような記憶がありまして、
つぎなるパターンレビューは、今年の夏前にちょっとSNSで話題になってた #onedogwoof さんのくじらちゃんです。すでにだいぶ魚介類っぽい🐳 pic.twitter.com/pxvdMRAbqC
— piggiesagogo (@piggiesagogo) September 13, 2017
編みはじめたときはなんか「夏前に」とか寝ぼけたことを言っていますが…
発表はもう一年近く前でした。時間の感覚が本当に失われています。
そんな与太はどうでもいいので、まずはまた総合評価から。
総合オススメ度 ★★★★★
(黒星が多いほどオススメ度が上がります)
難易度 ★★★☆☆
(黒星が多いほど難易度が上がります)
いえーいオススメ度5つ星出しちゃいました。
ユニバーサルさ
・英語が読めなくてもギリギリいけそう
・糸のゲージが多少適当でもなんとかなる(指定糸じゃなくても全然OK)
・ワタ詰めが楽
・意外と色々な使い途がありそう
まずはユニバーサルさのポイントからチェックしていきますね。
・英語が読めなくてもギリギリいけそう
基本的に、鎖の作り目で初めて往復編みしていくパターンです。
細編みの立ち上がりが1目、中長編みが2目、長編みが3目。
細編みの立ち上がりは1目に数えませんが、ほかは数えます。
ということを頭に入れておけば、あとは英語を読まなくてもスラスラ編めそう。
ちなみに、英文パターンでは作り目に立ち上がりの目を加えて書きます。
たとえば作り目に「ch6」と書いてあったら、実際は5目で、立ち上がりが1目含まれていることが多いので注意が必要。このパターンもそうなっています。
たぶんちょっと難しいのが、この背ビレ部分。編み地を半分に折って重ねて編み、引き抜き編みで戻ってきてその段の残りの部分を編んでいきます。という説明は英語でも書いてあるのですが、写真が少ないのでわかりにくいかも。
・糸のゲージが多少適当でもなんとかなる(指定糸じゃなくても全然OK)
指定糸は、アメリカの大手毛糸メーカーLion Brandのこの糸。
http://www.lionbrand.com/vannas-choice-denim-mist-300.html
http://www.lionbrand.com/vannas-choice-silver-blue-105.html
並太で、かぎ針7号くらいが標準ゲージみたいです。
ですが、編み物する人あるあるな中途半端に残ってしまっている糸が大量にあるわたし。
自ら船形になるお腹、美しい。
…ちなみに色々と使い切りたい糸があるので、背中とお腹でビミョーにゲージの違う糸をつかってます。お腹のほうが太くて強い。これが吉と出るか凶と出るか! pic.twitter.com/rd8pFEUAjK
— piggiesagogo (@piggiesagogo) September 13, 2017
このお腹の部分は、おそらくウイスターのミディです。かぎ針4号推奨。
ブルーグレーの背中部分は、いただきものの毛糸にしました。機械編みに最適な中細糸で、おそらくスキーの糸だと思います。物置に眠っていたのをいただきました。
こちらはかぎ針2号でもいけちゃいそうな細さ。
この2種類の糸をむりくり3号で編んではぎ合わせましたが、なんとかなりました。往復編みで伸縮性が高いので、段を間違えなければ多分大丈夫です!毛糸が余っている人じゃなくても、多少ゲージやメーカーが違う好きな色を選んで編めるのはポイント高いです。
・ワタ詰めが楽
基本的には6枚のパーツを編んで、あとからとじはぎするだけ。ぬいぐるみみたいな作り方です!
しかも、胸ビレ・背ビレ・しっぽにはワタを詰めないので、大きい胴体の部分にえいやっとワタを詰めるだけです。
あみぐるみって、意外と「編み」だけじゃなく、「ワタ詰め」の技術でも出来上がりに差が出るんですよね。
前回編んだStuff The Bodyさんのこいぬとかはまさにワタ詰めで大きく差が出る作品だと思います。
そういう意味で、体積の大きいところにわっとワタを詰めるだけの作品は、初心者の方にも作りやすいです。おすすめおすすめ。
・意外と色々な使い途がありそう
もちろんカワイイのでそれだけでも十分価値があるんですが、シンプルな形をしているためいろいろとアレンジした使い方ができそうです。
ワタ詰めが楽なのを利用してサシェにしてみてもいいし、わたしが作ったサイズ感ならマタタビ詰めてねこさんの抱き枕にもできそう。
どんな糸でも編めるので、小さくしてみてもいいし、極太で編んで枕とか、クッションとかにしてもいいですよね。シンプルな形なのでインテリアも選ばなそう。
アルペン純毛極太はリーズナブルで、色合いも落ち着いているのでインテリアに良さそうです。
(申し訳ありませんが上記画像もアフィリエイトです)
わたしはアクリルで編んだお腹部分に好きな香りをスプレーして、クローゼットに入れとく要員にしようかなと思っています。
完成品の販売も可能です
完成品は販売することができます。
Chiweiさんからのお願いで、販売する作家さんはこちらからショップ情報を登録してほしいとのこと。
そうすると、スプレッドシートに情報が掲載されて、ONE DOG WOOFのパターンで商品を作っているショップを一覧として見ることができるようになるそうです。
お客さんから見ると、ONE DOG WOOFデザインのあみぐるみをどこで買えるのかわかっていい取り組みだと思います。強制参加ではありませんが、販売される方はぜひ登録を。デザイナーからすると、自分の作品がどう使われているのかわかるのはとっても安心だと思います。
それでは工程写真を
といってもお腹と背中部分は上でお見せしちゃいました。
引き抜き編みで2枚をドッキングするムナビレ。
恒例となりつつある白がちょっとだけ足りないかも問題が勃発しました。あんま見えないとこだから、キメラになってもこのまま編んじゃおう… pic.twitter.com/pdgdCKexim
— piggiesagogo (@piggiesagogo) September 13, 2017
こちらは胸ビレ。同じものを2枚ずつ計4枚編んで、それぞれ引き抜き編みで繋ぎます。これ、左右があるので、同じ向きで2枚繋いじゃわないようにだけ注意が必要です。一回左の胸ビレだけ2個作っちゃってほどきました…
ブーン!あまり経過報告なしに完成形になっちゃいました。お目々どうしようかな。 pic.twitter.com/35qJyXu61M
— piggiesagogo (@piggiesagogo) September 22, 2017
最後に体の部分を段を合わせてはいで、ワタを詰めて完成です。
しっぽだけははぐのではなく、胸ビレと同様に引き抜き編みでとじます。
お腹側はこんな感じ。うっすらといろんな色が透けて見えると思うんですが、これはワタの代わりにいろんな糸の切れ端を詰めたせいです。ちょこちょこ出る糸端を溜め込んでおくという悪癖がありまして…
今回、白の方が少し太い糸になったので、お腹の曲線もしっかりと出ました。その代わり、こんな感じでヒレは上に反り返っちゃう。
たとえば、背中側の方を太い糸にしたら、逆にしっぽは下に反ると思います。
と、いうわけで「Baby Humpback Whale」のパターンレビューでした。ぬいぐるみみたいな作り方も面白いし、わりとささっと作れてカワイイっていうのもうれしいです。ぜひ挑戦してみてくださいね。
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コメント
[…] 以前に編んだ「Baby Humpback Whale」の造形が面白かったので、トライしてみました。 […]