
セクシーでも、エレガントでも、スポーティーでもない、ただふつうにカジュアルなメッシュトップがほしいと思いはじめてからはや20年。われながらそうとう執念深いと思いますが、このたびグラニースクエアとヘキサゴンカーディガンの組み合わせで理想に近いものを編み出す(文字通り編み出す……!)ことができました。
ヘキサゴンカーディガンは英語圏ではとてもメジャーなかぎ針編みの衣料で、ちょっと検索するだけでも無料パターンがほいほい出てきます。


有料パターンだと、これとか。

名前の通りhexagon = 六角形を作っていくパターンなのですが、厳密には六角形ではありません。どういうことか。普通の正六角形は角が60°なのですが、このパターンは角がすべて90°です。つまり内角の総和が540°。360°を超えてしまいます。
言葉にするとややこしいのですが、実際に編んでみるとたいしたことはありません。まずはグラニースクエアの編みはじめと一緒です。ただし、グラニースクエアは1段目で「長編み3目、鎖編み1目」を4回繰り返すだけですが、今回は6回繰り返します。ヘキサゴンなので。



基本的にはグラニースクエアと同じなんです。角が6つあるというだけ! ただ、普通のグラニースクエアではこんなに隙間が空きませんので、メッシュっぽくはなりません。今回はメッシュトップを作ることが目標だったのでかなり号数をあげて編んでいます。この毛糸はドラロン綿の工業糸(38/2番手)で、だいたい合太くらい。それをかぎ針7/0号で編んでいます。

16段編んだとこ。これをたたみますと……

こうなります。身頃半分と袖ができているのがわかりますでしょうか。

同じものを二つ作るとだいたい完成です。それでつないでいくのですが、わたしはちょっと変わったつなぎ方をしました。ふたつ目は最後の段を残しておいて(ちなみにひとつ目が16段編んだので15段編んだところで止めます)、最後の段を編みながらつないでいきます。
短いですが動画をどうぞ。

肩〜袖も同様につなぎ、すそや袖の長さが足りない部分は編みたし、とやるとひとまずの完成です。今回採用したつなぎ方をするためには長編み3目が互い違いになっていないといけないので、後ろに該当する部分だけつなぐ前に1段編み足しました。

今回は身幅に合わせてヘキサゴンを編みましたが、そうすると袖がだぼだぼになります。なので次は袖に合わせて編むバージョンをやろうかなと思っています。どんな糸を使おうかな……。

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