草木染めの糸でさざなみソックス

天然染料で染めたソックヤーンでさざなみソックスを編みました。

使ったのはRegiaの手染め用ソックヤーン。気づいていなかったのですが在庫かぎりの商品みたいです。

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染料にはKIKYUさんのキットを使いました。

いつもワークショップをやらせてもらっているにっぽん てならい堂で取扱いがあります。色は黄檗にしました。黄檗といっても柑橘系ではなく、ざくろの皮で染めます。

染料が自然のものだし、媒染もみょうばんなのでそこまで気にすることはないかな……と思いつつ、料理用とは分けるべく染める用にお鍋を買いました。

家族には「鍋の中に毛糸が入っている、摩訶不思議な光景……」と言われました

手順はKIKYUさんのレシピ通りに。合成染料と違って天然染料は高温で一定時間煮なければなりません。ここで糸がフェルト化してしまったらドンマイだな……と思いつつ……

みなさんがラーメンだと思いたくなる画像

染め終わると、シルク糸みたいにキュッキュッといいます! これはすごい! 水分も油分も失われています。

すすいでもすすいでも色水が出てくるので、いったん洗濯機に放りこんでおしゃれ着洗いをかけました。洗剤はいつもエマールを使っています。

干してできあがったのがこのでっかい玉巻き。もはやかぼちゃのモンブラン。

糸はかなりかさっとした感じになってしまいましたが、繊維どうしがからまるなどということもなくきれいに巻けました。それでは編んでみましょう!

できた!

REGIAの4プライソックヤーンを使うのが初めてなので比較が難しいのですが、一般的な100g / 400m程度のソックヤーンの中ではゲージがでかくなりました。糸もちょっと太い感じがしましたね。やや大きめに編めているためためつま先の作り目を5目少なくしました。

現在片っぽだけ編みおわって、50g使いました。太めとはいえ普段のさざなみソックスと使用糸量はだいたい同じくらいです。

糸の状態に関していえば、太いのは煮込んで水分が抜けてしまったせいなのか、このソックヤーンのもともとの状態なのかがわからないのが残念です。染色前の糸をちょっと取っておけばよかったな……。

ちなみに肝心の染め上がりですが、色むらは出てしまいました! かせの状態だとどうしても外側と火の近くが染まりやすく、内側が薄いという感じになってしまうみたいです。上の明るくした画像だとところどころ色の濃い場所がありますが、そこが染まりすぎて黄檗というより黄土みたいになってしまった場所です。まあこれはこれでいいかな、という感じ。

この編み上がった靴下は、てならい堂の神楽坂ストアに見本としておいておく予定です。

この冬もさざなみソックスのワークショップを予定していますので、よろしければぜひご参加ください。募集が始まったらこちら↓のページが新しい内容に更新されると思います。

昨冬の様子は「てならい後期」からご覧いただけます。

ちなみにこれは完全な余談なのですが、身近な材料だとセイタカアワダチソウが同じ感じの色に染まるみたいなんですよね。

出典:マーティン&ブラウン『ターシャ・テューダー手作りの世界 暖炉の火のそばで』メディアファクトリー, 2006年. pp. 96-97

本だと「アキノキリンソウ」になっていますが、どう見てもセイタカアワダチソウですね。摘んだお花の状態で100リットルくらいあればけっこうな量が染められるみたいです。お風呂半分。一足分のソックヤーンを染めるくらいだったらもっと少なくていいかもしれません。ちょっと気になるけどセイタカアワダチソウを摘むのがなかなか大変そうです。

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