素人でも扱えるデジタル編み機「 #Kniterate 」が気になる

ニットデザインだけでなく、生産するところまで完全インディペンデント、DIYでできちゃいそうな「Kniterate」という編み機のお話です。
http://www.kniterate.com/

数年前から、デジタルで動く編み機をオープンソース化しよう!という「 OpenKnit」という取り組みがありました。webサイトもあるんですけど、SSL証明書の期限が切れてるっぽくてブラウザが接続してくれません。悲しいですね…

2014年の動画は残っています。これがわりと世界的にバズったらしくて、わたしもこのころにプロジェクトの存在を知りました。


(上記動画のスクリーンショットです)

見頃・袖丈などの数値を入力してポチッとな。すると、


(上記動画のスクリーンショットです)

こんな感じでニットウェアが出力されてきます。編み機ではなくて、「Clothing Printer」、お洋服プリンタと呼ばれているのが2014年ごろっぽい感じ。このころ3Dプリンタの衝撃、すごかったですもんね。

面白いことやってるなーと思いつつ、ソフトウェア自体はオープンソースにできても、この編み機を作るのが大変だろうなあと思ってメールニュースの登録だけしてそのままにしてたんですよね。

そしたら、プロジェクトとしてはいつのまにかオープンソースから商品化のほうに舵を切っていたらしく(どこかのStitch Works Softwareとはえらい違い…)、2017年にKickstarterでクラウドファンディングを。


(画像は https://www.kickstarter.com/projects/kniterate/kniterate-the-digital-knitting-machine より)

のたのたと動くオープンソース編み機は、こちらのスタイリッシュかつコンパクトなプロダクト「Kniterate」に変身していたのでした。すごい。


(画像は https://www.kickstarter.com/projects/kniterate/kniterate-the-digital-knitting-machine より)

2時間くらいでこんなものが編めて、


(画像は https://www.kickstarter.com/projects/kniterate/kniterate-the-digital-knitting-machine より)

スニーカーになっちゃったり。

クラウドファンディングも成功し、マシンの量産もうまくいったみたいです。先日新しいメールニュースが来ていて、一般販売に向けて予約が始まったとのこと。
http://www.kniterate.com/product/kniterate-the-digital-knitting-machine/

大変残念ながら、現在購入できるのはEUと北米からのみ。この予約購入者への発送が来年4月を予定しているみたいなので、来年中には生産ラインに乗せたい感じなんですかね。

なにがすごいかっていうと、今までそこそこの規模の工場(もしくはそこそこの操業年数の町工場とか)で、「機械と会話ができるベテランおじさん」みたいな人がいないとうまく扱えなかった編み機が、下手したら自宅で、それこそなんかちょっと大きめのプリンタみたいな感覚で扱えるのが本当にすごい。まさにデジタルファブリケーション。


(画像は公式サイトのスクリーンショット)

設置イメージはこんな感じだそう。

現状だと日本で手に入れられる&日本語でサポートが受けられるようになるにはどのくらいかかるかわかりませんが、オリジナルでニットウェアを作っている方はちょっと要注目じゃないかな?と思います。ちなみに、一般小売予定価格は9780ドル。新古車買えちゃうくらいの価格ではありますが、たぶん工業用編み機よりはひと桁くらい安いのではと思います。今後に期待。

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