先日遊んでいたアヒルが完成しました。
作ってどうするのかは全く考えずに編みましたが、意外と素直でわかりやすいパターンに仕上がったので、編み図にしようかな?どうしようかな?と考えています。
立体を編むときに、どこから作るかって色々なやり方があります。
今回はできるだけ勢いで一気編みしたかったので、後頭部から編んで頭と首を途中で分割するやり方にしました。
膨らませるところは増し目で、絞るところは減らし目で。
あみぐるみの基本ですが、立体を捉えるのにもうちょっと別の方法はないかな?物の見方が固定されてしまってはいないかな?と最近考えていました。
https://piggiesagogo.com/portfolio/lionhead/
以前、顔の立体感というものを出したくて、ライオンの壁飾りを作りました。
鼻筋から編んでいくパターンです。パーツはいくつかに分割されていて、ぐるぐる編むところもあれば往復で編むところもあります。でもできるだけ縫い合わせる工程は少なくして、再現性が高くなるように努力しました。
(実は鼻筋より先に、一番最初に編むのが鼻と口。ちょっとずつ顔ができあがっていくさまはなかなか愉快です。)
再現性、という意味だとぐるぐる編むパターンはなかなか難しいです。というのは、編み手の強さによる目の斜行が人それぞれだから。
今回のアヒルも、見ていただくとわかるように頭が左に曲がっています。活き活きとした感じになったので結果オーライですが、まっすぐな形を編みたいときはなかなかフラストレーションが溜まる斜行。このパターンも、他の人が編んだらアヒルの曲がり具合はまた違った感じになるかもしれません。
そういう意味で、もう少し再現性が高く、かつ立体を上手に捉えられるやり方はないものかな、と考えて、ものを面の集合体として見るやり方に挑戦してみることにしました。前置きが長かったですがここからが本題です。
その結果こんなのが。編んでみたらなんとなくげっ歯類っぽくなったのでうさぎのような耳をつけてみました。
さらに円を足して顔を形成していきます。耳の生える隙間も作っておいて、編み出します。
プラスチックアイを埋め込む穴なんかも作ってみたりしながら、マズルはマズルで目を拾いながらぐるぐる編んでいって。
最後に一応口も編んでみたんですが、小さ過ぎてよくわかんなくなっちゃったので、写真では葉っぱのまち針をくわえてもらいました。
たとえば後頭部・ほっぺた・マズル・おでこといった、凸凹をそれぞれ面として捉えて、それの集合体が一つの立体になるというようなものの作り方は、べつに目新しいものではないですし、あみぐるみでもやっている作家さんがいらっしゃいます。
ただ、そういう作り方があるなーとただ思っているのと、実際にやってみるのとではこうも違うのか!ということを今回学べました。これがたとえば頭頂部からぐるぐると編んでいく編み方だったら見過ごしていたようなほっぺの膨らみとか、おでこの具合とかを、個別に取り出してどう作っていくか?と考える作業。
前足の扱いが雑、とか、耳がおかしい、とか、目寄りすぎ、とか、このあと下半身をどう収めるの?とかとか、ぶっちゃけ造形としてはツッコミどころが多い…というかツッコミどころしかないのですが、ものを観察する際の新しい目の持ち方は、多少養えた、というか知れたかな、と思います。
これをどう自分のものにしていくのか…が一番難しいところですが、引き出しが多ければ多いほど、表現できる幅も広がるはず。と信じて、もう少しあーだこーだと試行錯誤してみたいなと思います。
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コメント
こんにちは、初めまして。
いつも可愛いあみぐるみをとても楽しみにしています。
先日のアヒルのあみぐるみですが、編み図にするかどうかを悩まれていると知り、ぜひ編み図にしていただき、あわよくばそれを見させていただきたいと我儘ながらコメントさせていただいてます。
実母がアヒル大好きで飼いたいとまで言っているのですが、なかなか夢は実現せずに早数十年が経ちました。
今ではアヒルを飼うことを半ば諦めているようなのです。
私はもう実家を出ていますし、アヒルを贈ったところでお世話の手伝いをしてあげることもできません。でも出来れば夢を叶えてあげたいのです。
そして、出来ますならば、こちらのアヒルさんのあみぐるみを贈りたいと、先日からずっと考えています。幸いなことに私は編み図を読めますので、編んであげたいのです。
長々と書いてしまいましたが、ご検討いただけたら幸いです。よろしくお願いします。
はなさま、はじめまして!いつもご覧いただいているようで嬉しいです、ありがとうございます!
お話を拝見して、楽しみにしていただいている方がいらっしゃるなら、パターンにしようかなという気持ちになってまいりました。
生き物は世話が大変ですし、向こうの寿命が尽きるまで一緒にいることも必要で、飼いはじめるにはなかなか覚悟がいりますよね。お母様はアヒルのQOLのことも考えられる優しい方なんだなと思いました。あみぐるみは作り手の息遣いのようなものがどうしても感じられるので、はなさんがお作りになったらきっと喜ばれると思います。
そこまで複雑なパターンではないので、編み図起こしから取り組んでみますね。
ここからは完全にわたしの思いつきなのですが…
今後は販売するパターンは、事前にテスターさんをお願いしようと思っています。もしよろしければ、アヒルのパターンができた時点でテスターさんとして編んでいただけませんか?PDFファイルをメールでやりとりする形になります。もしご興味がおありでしたら、about( https://piggiesagogo.com/about/ )ページの最下部にコンタクトフォームがありますので、一度ご連絡いただけましたら幸いです。
それでは、ちょっと頑張ってみます!
はなさま、こんにちは。
ずいぶん時間が経ってしまいましたが、アヒルのパターンができました。
メールをお送りしましたので、不着などありましたらお教えください。
よろしくお願いいたします!
[…] 先日編んでいた謎の生き物の続きのようなものです。 […]