手縫い糸やミシン糸を編むときのかぎ針号数覚書

近いうちに(失敗しなければ)25番刺繍糸1本どりで編む1/12スケールのドールヘッドについて書こうと思っています。

こんな感じ。今は髪の毛を仕上げているところです

人形にかぎらず、最近はいろいろと小さいものを作っていますが、そのほとんどが手編み糸ではないものを素材にしています。そうなってくると迷うのが「何を何号針で編めばいいのか」ということ。

人それぞれ編み手のきつさは異なりますが、わたしの場合はこんな感じです、というのを一覧にしておきます。参考になりましたら。

本記事でリンクが貼ってある画像はアフィリエイトです。

いちばん大きい左のものから反時計回りに、ハマナカ ピッコロ(かぎ針0号)、20番レース糸(2/0号)、ハマナカ ティノ(レース針2号)、40番レース糸(レース針8号)、80番レース糸、100番レース糸、ダルマ家庭糸細口、25番刺繍糸1本どり、#60ミシン糸、絹ミシン糸50番、#90ミシン糸。号数の表記がないものは以下の記事をお読みください
スポンサーリンク

極細レース糸

80番レース糸

まずはレース糸から。80番の場合はレース針10号(0.75mm)を使っています。

100番レース糸

100番レース糸は本当であればレース針12号がよいのだと思いますが、あいにく持っていないので14号(0.5mm)を使っています。

縫い糸

ダルマ家庭糸細口

ダルマ家庭糸には細口と太口がありますが、わたしが編み物に使っているのは細口のほう。こちらはレース針10号(0.75mm)で編むのに落ち着きました。少し前までは0.5mmを使っていたのですが、引き締まりすぎて糸を引き出すのがちょっと大変で、号数を上げることにしました。

80番レース糸と使っている号数は同じですが、仕上がりはかなり変わります。レース糸はいずれの太さでもかなり張りがあるのですが、それに比べると手縫い糸は伸縮性があってより毛糸っぽい編み心地です。手縫い糸なんだから当然といえば当然ですが……。

25番刺繍糸1本どり

一般的に「刺繍糸」といえばこれ、の、カセで売っている100円ちょっとの刺繍糸。これを1本だけぴぴぴっと引き抜いて編むときはレース針16号(0.4mm)を使います。ここからはちょっと注意が必要で、針の号数ではなくmm表記を確認したほうがよいです。以前もちょこっと書いたとおり、このあたりのレース針には2種類の号数表記が存在します。

刺繍糸をどうやって1本どりにするかなのですが、わたしは糸巻きに巻いて保管するやり方に落ち着きました。カセを一度ほぐしてしまって巻き、必要なときは1本ずつまた引き出しながら別の糸巻きに巻いています。

↑のようなケースに入れて収納しています

#60ミシン糸(普通地用)

普通の布を普通にミシンで縫うときに使うのが60番のミシン糸。こちらも刺繍糸1本どりと同じくレース針16号(0.4mm)を使っています。仕上がりサイズも刺繍糸1本どりのほうがやや大きいかな……? くらいであまり変化がありません。

ミシン糸も刺繍糸もどちらも色数が豊富なのが魅力。糸そのものの質感はけっこう違いますね。あと、ある程度たくさん編もうとすると刺繍糸は糸をつなげなければならない(ひとカセが8mしかないので)のですが、ミシン糸はその必要がないのでミニチュア編み的にはとても楽です。

50番絹ミシン糸

ウールなどを縫うときに使う絹ミシン糸。番手はいくつかあるのですが、一番普通地用に近いのが50番だと思います。こちらもレース針16号(0.4mm)を使っています。同じものを編むと、仕上がり方は大きい順に刺繍糸1本どり≧#60ミシン糸≧50番絹ミシン糸 って感じです。僅差だけどすこーしだけ違う。

#90ミシン糸

ミシン糸としては薄地用、もしくはロックミシン用として使われる#90ミシン糸。最近ようやくまともに編めるようになってきました。というのも編むには編めるのですが編み地が小さすぎて持つところがなく、わの作り目をしたときに糸を上手に引けないんです。編み地を持っているつもりが一緒に引かなくてはいけない糸までつまんでしまっているという……。

なんやかんやと編めるようになってみて、使っているのは25号レース針(0.35mm)です。前段の16号から一気に数字が9進んでいますが、太さは0.5mmしか違いません。

#90ミシン糸はかなり細いので、正直なところもう0.5mmくらい細いかぎ針でもよいような気がします。が、現在日本で手に入るのは残念ながら0.35mmが限度。というわけでこちらを使っています。編み上がりはまことに小さく、正直この太さだけはルーペがないとまったく編めません。

どの糸もある程度練習が必要です(太いものから練習していきましょう)

以上、これまで編んだ中で糸と針の相性を一覧にしました。しかしミニチュア編み物、基本的には新しい素材に手を出すたびに練習が必要です。手縫い糸とミシン糸だと糸の撚り方が逆向きですし、絹糸は素材の独特な質感に慣れるのに時間がかかります。最初はどの針を使ってもめちゃくちゃ編みにくいと思います。

なので、今自分が楽に編める太さはどこかな? ということを確認して、そこから少しずつ細い糸、小さいものに挑戦していくのがいいように思います。かく言うわたしも10年ほど前は40番レース糸を細くて編みにくいな、と思っていました(今年2月のブログですら刺繍糸1本どりはあまり編みたくないなあとか言っていますね……)。

コメント

piggiesagogoをもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む

タイトルとURLをコピーしました