さざなみソックス 日本語パターン

English pattern is here

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このパターンについて

「さざなみステッチ」と「風車ステッチ」を使い、棒針で編んだように伸縮性のある靴下をかぎ針で編みます。24.5cmの靴下を基本にしていますが、編みながらサイズは自由に調節できるようになっています。編みはじめる前に目次を確認し、ひと通りパターンを読んでいただくことをおすすめします。

このパターンは今年販売予定のパターン「さざなみセーター」の練習用に使っていただくことを想定しています。ステッチをどう編むかや、自分でサイズ感を調節しながら編んでいくことに不安がある方はぜひこのさざなみソックスをお試しください。

靴下は足指の付け根から履き口までの縦のラインを90目の作り目で始めます。サイドからサイドへとさざなみステッチで編んでいき、引き抜き編みでとじて筒を作ります。かかととつま先はあとから風車ステッチで編みつけます。

糸端はかかとやつま先を編むときに編みくるんで始末することをおすすめします。かかととつま先の糸端は編み地の中に隠して切ります。

材料と道具

サンプルはひつじやさんのソックヤーン50gかせを使いました。No.049(手前)とNo.053(奥)

材料

24.5cmの場合:ソックヤーン(おおよそ50g / 200m前後のもの) 80g

道具

かぎ針3/0号(2.25mm)

毛糸のとじ針

ステッチマーカー(あれば)

編み図凡例

このパターンで使うステッチ

さざなみステッチ

すべて自分から見て後ろ(向こう)半目を拾う畝編みで編みます。表側はさざなみのような模様ができます。非常に伸縮性の高い編み地ですが、伸ばしたりブロッキングしたりせず編んだままでゲージを測ります。

風車ステッチ

指定された段以外はすべて自分から見て後ろ(向こう)半目を拾う畝編みで編みます。風車が広がっているような模様ができあがります。非常に伸縮性の高い編み地ですが、伸ばしたりブロッキングしたりせず編んだままでゲージを測ります。

50目に編むときの風車ステッチ

ゲージ

さざなみステッチ

中長編み5目+引き抜き編み5目=3.4cm

4段=2.2cm

風車ステッチ

細編み5目=2cm

パート1 (往復編み)

鎖の作り目90目で始めます。このパターンは24.5cmの靴下ができるようになっていますが、足のサイズが20〜25cmくらいの方は作り目90目で始めることをおすすめします。かかととつま先部分でサイズの調整が可能です。

作り目の数を増減させるときは必ず5の倍数になるようにしてください。

さざなみステッチで20段編みます。これが靴下の横幅になります。細すぎる場合は段数を8の倍数ずつ増やしていってください(28段、36段、44段……となります)。

糸を切らずに続けます。

次の段から20段(これまで20段以上編んだ場合はそれと同じ数だけ)、さざなみステッチを50目分編みます。残りの40目は編まずに飛ばします。この部分が足首より上になります。20段編めたら、編み地を裏表にしてたたみます。作り目と最後の段の後ろ(向こう)半目を同時に拾って引き抜き編みでとじます。糸端を1.5mほど残して切ります。

パート2 (往復編み)

パート1の20段目51目め(飛ばした目の右端)に糸をつけ、さざなみステッチで40目を20段(これまで20段以上編んだ場合はそれと同じ段数だけ)編みます。この部分が足の裏部分になります。

20段編めたら、編み地を裏表にしてたたみます。パート1で残しておいた糸端を使い、作り目と最後の段の後ろ(向こう)半目を同時に拾って引き抜き編みでとじます。とじ終わったら糸を切り、編み地をひっくり返して表を出します。

かかと(風車ステッチ)

段から拾う1段目

パート1と2の間にできた裂け目に細編みをぐるりと編みます。中長編みの足からは2目、引き抜き編みは2段の間から1目編むようにします。4段ごとに5目ずつ拾っていくことになります。これまでをパターン通りに編んだ場合、ぐるりと編んで細編み50目になります。

1周編めたら最初の細編みに引き抜きます。糸を切らずに次のステップに進みます(細編みが50目より多い・少ない場合は次のステップを飛ばしてその次に進んでください)。

往復編み (細編み50目に風車ステッチ)

鎖の作り目を6目編みます。1段目は鎖1目で立ちあがり、半目と裏山を拾って細編みを6目編みます。ぐるっと編んだ段から拾う1段目の最初の細編みと次の細編み後ろ(向こう)半目に引き抜き編みを2回します。風車ステッチの引き抜き編みは目数に数えません。

ここから先、特に指示がない場合はすべて後ろ(向こう)半目で編みます

2段目は細編みを5目編み、最後の目は飛ばします。

3段目は鎖1目で立ちあがり、細編み5目、段から拾う1段目に引き抜き編み2回を編みます。

4段目は細編み4目、最後の目は飛ばします。

5段目は鎖1目で立ちあがり、細編み4目、段から拾う1段目に引き抜き編み2回を編みます。

6段目は細編み3目、最後の目は飛ばします。

7段目は鎖1目で立ちあがり、細編み3目、段から拾う1段目に引き抜き編み2回を編みます。

8段目は細編み2目、最後の目は飛ばします。

9段目は鎖1目で立ちあがり、細編み2目、段から拾う1段目に引き抜き編み2回を編みます。

10段目のみ頭の目を両方拾って編みます。細編み2目を編んだら7・5・3・1段目に移動し、それぞれ飛ばした目を拾って編みます。計6目になります。

11段目は鎖1目で立ちあがり、細編み6目、段から拾う1段目に引き抜き編み2回を編みます。

12-20段目は2-10段目を繰り返します。49段目までは同じ繰り返しで編みます。

50段目は作り目と最後の段の目を同時に編んでつなぎます。鎖1目で立ちあがり、細編み2目を編んだら7・5・3・1段目に移動し、それぞれ飛ばした目を拾って編みます。

この際すべての目で作り目を1目ずつ拾っていきます。細編みは計6目になります。

最後に1・11・21・31・41段目に細編みを1目ずつ、計5目編んで最初の目に引き抜き、糸を切ります。この編みおわりは縫い絞らなくても大丈夫です(気になる場合は縫い絞ってください)。次のステップは飛ばしてつま先に進みます。

往復編み (細編み50目以外に風車ステッチ)

段から拾う1段目で細編みを何目編んだか数えます。その数を5で割った答えがこれから5回繰り返す段数になります。例えば細編みが80目だった場合は、

80 ÷ 5 = 16 で、16段を5回繰り返します。

次に作り目の数を決めます。繰り返しの最後の段から数えて前2段は必ず細編み2目になり、それより前の段は2段ごとに1目ずつ数が増えます。16段を5回繰り返す場合は、

15・14段目は細編み2目

13・12段目は細編み3目

11・10段目は細編み4目

9・8段目は細編み5目

7・6段目は細編み6目

5・4段目は細編み7目

3・2段目は細編み8目

そして1段目は細編み9目になります(16段目は1段目と同じ目数です)。

つまり16段を5回繰り返す場合、作り目は9目になります。

ここで一つ前のステップ(往復編み (細編み50目に風車ステッチ))の説明に戻ってください。

作り目6目を計算した数に変更し、編みはじめます。

作り目の数が変わっても、減らしていく規則は同じです

細編みは必ず2段目から2段ごとに1目減らします。奇数段を編みおわったら必ず段から拾う1段目に引き抜き編み(後ろ半目のみ)を編みます。

5回の繰り返しが終わったら、最後に1・11・21・31・41段目に細編みを1目ずつ、計5目編んで最初の目に引き抜き、糸を切ります。この編みおわりは縫い絞らなくても大丈夫です(気になる場合は縫い絞ってください)。

つま先

基本的にはかかとと同様の風車ステッチで編みますが、作り目の数が変わります。

段から拾う1段目

パート1と2の間の端に細編みをぐるりと編みます。中長編みの足からは2目、引き抜き編みは2段の間から1目編むようにします。4段ごとに5目ずつ拾っていくことになります。これまでをパターン通りに編んだ場合、ぐるりと編んで細編み50目になります。1周編めたら最初の細編みに引き抜きます。糸を切らずに次のステップに進みます(細編みが50目より多い・少ない場合、24.5cm以外のサイズで編む場合は次のステップを飛ばしてその次に進んでください)。

往復編み (細編み50目に風車ステッチ:24.5cmの場合)

鎖の作り目を11目編みます。1段目は鎖1目で立ちあがり、半目と裏山を拾って細編みを11目編みます。ぐるっと編んだ段から拾う1段目の最初の細編みと次の細編み後ろ(向こう)半目に引き抜き編みを2回します。風車ステッチの引き抜き編みは目数に数えません。

ここから先、特に指示がない場合はすべて後ろ(向こう)半目で編みます

2段目は細編みを10目編み、最後の目は飛ばします。

3段目は鎖1目で立ちあがり、細編み10目、段から拾う1段目に引き抜き編み2回を編みます。

4段目は細編み9目、最後の目は飛ばします。

5段目は鎖1目で立ちあがり、細編み9目、段から拾う1段目に引き抜き編み2回を編みます。

6段目は細編み8目、最後の目は飛ばします。

7段目は鎖1目で立ちあがり、細編み8目、段から拾う1段目に引き抜き編み2回を編みます。

8段目は細編み7目、最後の目は飛ばします。

9段目は鎖1目で立ちあがり、細編み7目、段から拾う1段目に引き抜き編み2回を編みます。

10段目のみ頭の目を両方拾って編みます。細編み7目を編んだら7・5・3・1段目に移動し、それぞれ飛ばした目を拾って編みます。計11目になります。

11段目は鎖1目で立ちあがり、細編み11目、段から拾う1段目に引き抜き編み2回を編みます。

12-20段目は2-10段目を繰り返します。49段目までは同じ繰り返しで編みます。

50段目は作り目と最後の段の目を同時に編んでつなぎます。鎖1目で立ちあがり、細編み7目を編んだら7・5・3・1段目に移動し、それぞれ飛ばした目を拾って編みます。この際すべての目で作り目を1目ずつ拾っていきます。細編みは計11目になります。

最後に1・11・21・31・41段目に細編みを1目ずつ、計5目編んで最初の目に引き抜き、糸を切ります。この編みおわりは縫い絞らなくても大丈夫です(気になる場合は縫い絞ってください)。残りのステップは飛ばします。

往復編み (細編み50目以外に風車ステッチ:24.5cmの場合)

段から拾う1段目で細編みを何目編んだか数えます。その数を5で割った答えがこれから5回繰り返す段数になります。例えば細編みが80目だった場合は、

80 ÷ 5 = 16 で、16段を5回繰り返します。

鎖の作り目を11目編みます。1段目は鎖1目で立ちあがり、半目と裏山を拾って細編みを11目編みます。ぐるっと編んだ段から拾う1段目の最初の細編みと次の細編み後ろ(向こう)半目に引き抜き編みを2回します。風車ステッチの引き抜き編みは目数に数えません。

ここから先、特に指示がない場合はすべて後ろ(向こう)半目で編みます

2段目は細編みを10目編み、最後の目は飛ばします。

3段目は鎖1目で立ちあがり、細編み10目、段から拾う1段目に引き抜き編み2回を編みます。

4段目は細編み9目、最後の目は飛ばします。

5段目は鎖1目で立ちあがり、細編み9目、段から拾う1段目に引き抜き編み2回を編みます。

6段目は細編み8目、最後の目は飛ばします。

7段目は鎖1目で立ちあがり、細編み8目、段から拾う1段目に引き抜き編み2回を編みます。

8段目は細編み7目、最後の目は飛ばします。

9段目は鎖1目で立ちあがり、細編み7目、段から拾う1段目に引き抜き編み2回を編みます。

10段目は細編み6目、最後の目は飛ばします。

11段目は鎖1目で立ちあがり、細編み6目、段から拾う1段目に引き抜き編み2回を編みます。

12段目は細編み5目、最後の目は飛ばします。

13段目は鎖1目で立ちあがり、細編み5目、段から拾う1段目に引き抜き編み2回を編みます。

14段目は細編み4目、最後の目は飛ばします。

15段目は鎖1目で立ちあがり、細編み4目、段から拾う1段目に引き抜き編み2回を編みます。

16段目のみ頭の目を両方拾って編みます。細編み4目を編んだら13・11・9・7・5・3・1段目に移動し、それぞれ飛ばした目を拾って編みます。計11目になります。

17段目は鎖1目で立ちあがり、細編み11目、段から拾う1段目に引き抜き編み2回を編みます。

18-32段目は2-10段目を繰り返します。79段目までは同じ繰り返しで編みます。

80段目は作り目と最後の段の目を同時に編んでつなぎます。鎖1目で立ちあがり、細編み4目を編んだら13・11・9・7・5・3・1段目に移動し、それぞれ飛ばした目を拾って編みます。この際すべての目で作り目を1目ずつ拾っていきます。細編みは計11目になります。

このように一つ前のステップ(往復編み (細編み50目に風車ステッチ:24.5cmの場合))の説明と見比べつつつま先を編んでいきます。

最後に1・11・21・31・41段目に細編みを1目ずつ、計5目編んで最初の目に引き抜き、糸を切ります。この編みおわりは縫い絞らなくても大丈夫です(気になる場合は縫い絞ってください)。残りのステップは飛ばします。

往復編み (細編み50目に風車ステッチ:24.5cm以外の場合)

風車ステッチのゲージ(5目=2cm)をもとに、つま先に必要な長さの目数を計算します。靴下を実際に履いてみて、何cmくらい必要か確認してみるとわかりやすいです。

作り目は必要な長さ分作ります。例えばつま先が4cm必要な場合、作り目は10目です。かかとのときと同様、細編みは2段目から2段ごとに1目減らします。奇数段を編みおわったら必ず段から拾う1段目に引き抜き編み(後ろ半目のみ)を編みます。作り目10目の場合は以下のようになります。

1段目は鎖1目で立ちあがり、細編みを10目編みます。

2段目は細編みを9目編み、最後の目は飛ばします。

3段目は鎖1目で立ちあがり、細編み9目、段から拾う1段目に引き抜き編み2回を編みます。

4段目は細編み8目、最後の目は飛ばします。

5段目は鎖1目で立ちあがり、細編み8目、段から拾う1段目に引き抜き編み2回を編みます。

6段目は細編み7目、最後の目は飛ばします。

7段目は鎖1目で立ちあがり、細編み7目、段から拾う1段目に引き抜き編み2回を編みます。

8段目は細編み6目、最後の目は飛ばします。

9段目は鎖1目で立ちあがり、細編み6目、段から拾う1段目に引き抜き編み2回を編みます。

10段目のみ頭の目を両方拾って編みます。細編み7目を編んだら7・5・3・1段目に移動し、それぞれ飛ばした目を拾って編みます。計10目になります。

11段目は鎖1目で立ちあがり、細編み10目、段から拾う1段目に引き抜き編み2回を編みます。

12-20段目は2-10段目を繰り返します。49段目までは同じ繰り返しで編みます。

50段目は作り目と最後の段の目を同時に編んでつなぎます。鎖1目で立ちあがり、細編み6目を編んだら7・5・3・1段目に移動し、それぞれ飛ばした目を拾って編みます。この際すべての目で作り目を1目ずつ拾っていきます。細編みは計10目になります。

最後に1・11・21・31・41段目に細編みを1目ずつ、計5目編んで最初の目に引き抜き、糸を切ります。この編みおわりは縫い絞らなくても大丈夫です(気になる場合は縫い絞ってください)。残りのステップは飛ばします。

往復編み (細編み50目以外に風車ステッチ:24.5cm以外の場合)

段から拾う1段目で細編みを何目編んだか数えます。その数を5で割った答えがこれから5回繰り返す段数になります。例えば細編みが80目だった場合は、

80 ÷ 5 = 16 で、16段を5回繰り返します。

続いて一つ前のステップに戻り、必要なつま先の長さを計算します。例えばつま先が4cm必要な場合、作り目は10目です。かかとのときと同様、細編みは2段目から2段ごとに1目減らします。奇数段を編みおわったら必ず段から拾う1段目に引き抜き編み(後ろ半目のみ)を編みます。作り目10目、16段を5回繰り返す場合は以下のようになります。

1段目は鎖1目で立ちあがり、細編みを10目編みます。

2段目は細編みを9目編み、最後の目は飛ばします。

3段目は鎖1目で立ちあがり、細編み9目、段から拾う1段目に引き抜き編み2回を編みます。

4段目は細編み8目、最後の目は飛ばします。

5段目は鎖1目で立ちあがり、細編み8目、段から拾う1段目に引き抜き編み2回を編みます。

6段目は細編み7目、最後の目は飛ばします。

7段目は鎖1目で立ちあがり、細編み7目、段から拾う1段目に引き抜き編み2回を編みます。

8段目は細編み6目、最後の目は飛ばします。

9段目は鎖1目で立ちあがり、細編み6目、段から拾う1段目に引き抜き編み2回を編みます。

10段目は細編み5目、最後の目は飛ばします。

11段目は鎖1目で立ちあがり、細編み5目、段から拾う1段目に引き抜き編み2回を編みます。

12段目は細編み4目、最後の目は飛ばします。

13段目は鎖1目で立ちあがり、細編み4目、段から拾う1段目に引き抜き編み2回を編みます。

14段目は細編み3目、最後の目は飛ばします。

15段目は鎖1目で立ちあがり、細編み3目、段から拾う1段目に引き抜き編み2回を編みます。

16段目のみ頭の目を両方拾って編みます。細編み3目を編んだら13・11・9・7・5・3・1段目に移動し、それぞれ飛ばした目を拾って編みます。計10目になります。

残りはかかとと同様に繰り返します。最後に1・11・21・31・41段目に細編みを1目ずつ、計5目編んで最初の目に引き抜き、糸を切ります。この編みおわりは縫い絞らなくても大丈夫です(気になる場合は縫い絞ってください)。

できあがりです。お疲れさまでした!

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